不動心の開発を始めたのは2011年の秋でした。私は当初、「50万ぐらいでできるだろう」などと、かなり甘いことを考えていて、開発者さまに、50万をお支払いして「当初、想定していた仕様のソフトウェア」を作ってもらいました。
ところが出来上がったソフトを使用していると、「ここはこうしたほうがいい、この機能が欲しい、もっと画面をこうしたい。文字サイズをこの部分はこのサイズ、ここはこのサイズ、この部分の余白がもう少し欲しい。この機能は無いほうがいい」が次から次に出てくるのです。最初から、それらを全て想定した上で、完全な仕様書をお渡ししてから開発に入れば、費用はそんなに追加でかからなかったと思います。何しろ、「私自身も、どんなソフトが最終的な完成形なのか」が全く見えていませんでした。
言わば、少しずつソフトウェアを作りながら、実際に使用してみて不備を探しつつ仕様を固めていく感じでした(完成までの7年間、毎日、未完成の不動心を仕事で使用していました)。不動心の完成形が見えないままに、不動心の開発を始めた感じです。
結局、総開発費用はきちんと数えてはいませんが200万前後かと思います。私はこの金額を、「かなり安い」と思っています。そもそも世に存在する四柱推命ソフトウェアで満足するものが無かったから、自前で開発しようと決めました。完全オリジナルソフトウェアを作る覚悟でしたから、「開発費用が高くなって当たり前」と思っていました。
不動心の開発を始めたあとで、世間のソフトウェア開発費用の相場を知ったのですが、私が作りたいソフトウェアの機能や、これまでの開発工数から考えると、「500万前後」が相場だと感じました。その相場からすると、「200万」という開発費用は格安と言えます。不動心をプログラムされた開発者様が、「儲け」を度外視して開発に尽力して下さったことを感謝しています。
特に最も尽力くださった点は、「太陽黄経の度数の精度を上げる」部分です。ここの精度を上げていく過程は、私は完全にノータッチだったので(太陽黄経の算出の計算式自体がチンプンカンプンでした)、全て開発者様にお任せしてしまいました(情報収集から何から何までお願いしました)。こんな丸投げなやり方を、世のソフトウェア企業にお願いしていたら、膨大な開発費用が請求されていたと思います。